日本写真芸術学会では、写真表現において、最も基本的かつ写真作品の根源ともいうべき“ プリント” を大切にしていきたいと考えています。現在、写真は身近なコミュニケーションのツールであり、アートの重要な表現手段の一つとなっていますが、デジタル技術の急速な発達に伴い、発表の場や方法も多様化し、写真表現そのものも変化してきました。このような時代の流れの中で、写真表現とプリントの今後について会員の皆様と共に考えるため、平成28年度に「写真プリントセミナー」を開催して好評を博しました。それを受けて平成29年度から、研究会を開催しており、今回で第6回目の開催となります。今回の研究会では、1995年から現在までゾーンシステム研究会代表を務められ、「ナチュラル・ランドスケープ」「光へのまなざし」など数々の個展やワークショップを開催され、共著『ゾーンシステム・ハンドブック』や写真集『藤田昭子火の光景』などを出版されている写真家の中島秀雄氏をお招きして研究会を開催致します。会場ではプリントの実物を見せて頂きながらご講演頂けることから、是非多くの方々にご参加頂きたくご案内申し上げます。
日 時:令和7年3月7日(金) 14:00〜16:00(13:30 受付開始)
会 場:東京工芸大学中野キャンパス1号館2階1204 教室
〒164-8678 東京都中野区本町2-9-5
講 演:「銀塩写真への拘り」
講演者:中島 秀雄(写真家)
要 旨:銀塩写真の大きな特徴は、そのプロセスのほぼすべてを目で見ることができることです。本講演では、細江英公氏のアシスタントとしてのプリント経験、エドワード・ウエストンやアンセル・アダムスなどの作品との出会い、そしてマイナー・ホワイトの『ゾーン・システム・マニュアル』の研究、さらには講演者自身のプリント技術や自らの作品について説明し、ゼラチン・シルバー・プリントの素晴らしさや奥深さを語ります。
参加費:無 料
お申し込みはこちらよりお願いいたします。
締 切:令和7年2月28日(金)
Access等の詳細は下記ご案内をご覧ください。